Watana Bear's Life Makeovers

空の写真 と 脳内排出 ときどき しあわせ練習帖

明後日ばかり見ても、目的は達成できないのである。

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一昨日から突如現れた片頭痛片頭痛と呼ぶのだろうか?不快感の始まりは左奥歯の痛みからだった。医者嫌い、特に歯科が大の苦手なので悪化しないように、手洗いより頻繁に歯を磨く。翌日はその痛みが喉に移動し気づけば左耳の後ろに「ピキンッ」と痛みが走るようになっていた。昨晩は、とうとう顔が歪んでしまうほどの痛みとなり、簿記3級の模試を2回解き、誤答を軽くチェックして早めに寝た。

今朝は歯痛も咽頭痛も和らいだが、頭痛だけが残っていた。

試験を明日に控え、ストレスが限界に達したのだろうか?3級ごときでこんなんでは、2級は血反吐を吐くことになるのではないだろうか。学ぶことは楽しいが、そろそろ限界に達しているのかもしれない。

明日の試験のことを考えればよいのに、頭の中では試験終了後の予定を考えていた。

書店に行き、簿記2級のテキストを購入、先週行く予定だった日記屋に行くのもよい。いや、日記屋はたっぷり1日使いたいから、後日だな。カメラ屋に受験日までの“ニンジン”を確かめにいくのもよいし、なんならボーナス一括払いで先行投資してもよいのではないか。いやいや、簿記2級の勉強をしなくなるから駄目だ、終わってからにしよう。6月すべてが終わったら、カメラのほかに楽器も始めようと思っているわけで、その楽器を物色したり、ミュージックスクールを見学したりするのもよいな。いや、それも全て終わってからでないと、簿記2級に手がつかなくなる。なんなら、ありきたりに、酒を浴びるだけ飲んでお疲れさん会でよくないか?など、まさに現実逃避である。

そんなのは「終わってからにしろ」である。見当違いなことをしていることのたとえ「明後日の方向を見ている」ではないけれど、まさに明後日ばかりを見ているのである。

思えば高校受験の時もそうである。試験のことよりも、合格した後「制服をかわいく着こなすために」ダイエットに熱を入れていた。受験もダイエットも成功したけれど、かわいく着こなすことはできなかった。制服着用3年間で、社交辞令的にお褒めの言葉を数回だけもらった言葉はすべて「かっこいい」だった。

その後、自分が思った方向に行かないのならば「努力」は無駄だと思うようになったティーンエイジ。「努力」に裏切られ、絶望し、才能なんて、努力せずにできる人が持っているものだと思っていたけれど、あれから倍の時間をかけてやっと「無駄な努力をするから、思った方向に行かない」ということに気づいた。

かわいく着こなすためのひとつに、ダイエットが必要だったかもしれないが、ダイエットをすればかわいく着こなせるわけではなかったのだ。かわいく着こなすための努力は髪型、化粧、しぐさ、手入れなど、他にもあったのである。制服を着用し始めるまでに努力を続ければ、瞬間に結果が出ると思っていたことが誤算なのである。

目的のために手段を選び続ける。いつしか手段が目的になり、本来の目的を見失うことはよくあることだ。努力自体に罪はないのである。

しかも“ニンジン”を原動力にしがちな人は、この目的と手段を混同しがちであり、努力している自分に酔いしれる傾向がある(自責)。

 

ー おい貴様、簿記資格取得の目的を再確認せよ。簿記資格は、何の為に必要なのか。

ー イエス、サー。昇給の為であります。

ー 何故、昇給する必要があるのだ。

ー 自分のために使える予算が取れないからです。

ー 6月の受験が終わればすぐに昇給するのか?

ー いえ、昇格試験を受け、合格しなければなりません。

ー その試験はいつで、結果いつからなのだ。

ー 秋です。

ー 秋まで、給料は現状キープならば、合格後すぐに金のかかることはできないはずである。

ー イエッサー!

ー まず、昇格試験に必要なことをせよ。

ー ・・・まじっすか?モチベーション下がるっすよ。いうても論文試験と面談っすよ。あぁ、論文って、何を書けばいいすかね?あっ、面談はジャケット着用っすね。もうコロナ太りで手持ちのジャケットが着れなくなってるっすよ。

ー ならば、痩せろ。

ー アイアイサー(棒読み)

 

自分のためにお金が使えるようになるのは、秋以降。3級試験は通過点にすぎず、しかも簿記2級受験のためも多くの“ニンジン”は期待できないのである。

明後日を見るのはやめて、目の前のことに取り組もう。一段一段、あがってこ。

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