苦手な人と関わるということ
プライベートのコミュニケーションはほぼ受け身なのだが、仕事となるとそうではなく、後々めんどくさくなるようなことは先手を打ちがちなので、相手によってはプレッシャーをかけられたと思われがちかもしれない。
他部門との情報共有が業務をサクサク進めるカギになるのだが、情報を共有してくれるひと、必要最低限自分の業務しかこなさないひとと2つに分かれる。後者の人への先手が多くなるのだが、大抵「ルールを重んじる」タイプが多い。
「前広に」という便利な言葉があるのだが、きっとこういう人の道は一直線なのだろうと思う。しかも敷かれたレールやルート上しか歩かない。走ることもなければ止まることもないのだろう。
多くを求めると立ち止まって動かなくなるかもしれないので、最優先事項を小出しにお願いしていくことになる。
実は非常にそれがめんどくさい。具体的なことを言ってしまえば単なる愚痴になってしまうので避けたいところだが、かわいそうな人だと思うことにした。モヤモヤするくらいならば、きっとその方がいい。
道を前広にし、いろんな景色や人にであう。小道や裏道でショートカットし目的地で時間を有効に使う。道草食って思いがけない収穫を得る。そんなことを一切しない、つまらない毎日を送っているのだろうなと憐れむことで、自分はそうはなりたくないと思う。いわば、反面教師である。
苦手な人に出会った時は、成長のチャンスなどと、ポジティブなキラキラ系の人が良く言ったものだ。苦手な人、生理的に合わない人は、自分の鏡であり、自分の嫌なところが目につくからむかつくのだとか。
だとするならば、きっと私もルールを重んじるタイプで、まっすぐの道を歩きがちなところがあるのだろう。そして、そういった人に心をかき乱されることなく、憐れむだけでスルーするようになったということは、そうではなくなってきているという証拠だと思いたい。
人のふり見て我がふり直せとはよく言ったものだが、メンドクサイ人に出会った時は、メンドクサイ自分を卒業するクエストなのだな。ひとつずつイベントをクリアして攻略していこうではないか。
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