たまに外に出るとあたらしい自分を発見できる
冬だというのに珍しく6時前に目が覚めた。エアコンのスイッチを入れ、一人掛けソファのそばに小型の電気ストーブを設置。コップ一杯の水とスマホを小さな台に乗せ、脇に寄せて腰をかける。モフモフブランケットを膝にかけ、しろくまのオットマンに足を乗せたら、そこはもう極上のリゾート地に思えるほど快適だった。
Twitterの朝空日記を書き終えて、英語教材アプリを開く。TOEICのスコア600をターゲットにした単語のヒアリング&意味の習得を小一時間ほどした。電気もつけずにしていたせいか、7時を目前にして眠気が襲ってきた。このまま寝てしまってはきっと自分を嫌いになってしまうと思い、洗濯機のスイッチを入れに行った。
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家事をしながら、昨日借りてきた本のことを考えていた。
昨日の空のせいで、すっかり「冷静と情熱のあいだ」モードに入っていた。電子書籍版がなかったので物を増やしたくない私は図書館利用である。江國さんによる女性目線で書かれた赤、辻さんによる男性目線で書かれた青。それぞれ一章だけ図書館で試し読みをしてみた。
#おはよう
— わたなべあ (@wata_na_bear) 2022年12月4日
「同じ地球の空なのに、空って場所によって全く違った顔を持っている。とっても人見知りだったりする。」
辻さんが「冷静と情熱のあいだ」で空を表現した一節⛅️
一撃でファンになってしまった✨
まだ読了してないけど他の作品にも触れてみたい🙌#朝空 #いまそら #朝空日記 #空が好き pic.twitter.com/VFXO2w1LMz
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新刊本の棚で見つけた「哲学のしくみとはたらき図鑑」。学生時代に習得した教科の中で意味がわからないと思ったのが「宗教」と「哲学」である。意味がわからないというのは、なぜ習わなければならないのか、なぜこのような学問があるのか受け入れられないという意味だった。
その後、いろいろな宗教の信者に出会い、そういう受け取り方もあるのだなと受け入れることができたものの、哲学に関しては、周りに長けている人がいなかったというのもあり、身近に感じることもなく、当然受け入れずに今に至った。
流れでTOEICを受験することになり、これからは、やり残したことを学んでいく人生にしようと思った途端、この「哲学」の存在が再浮上してきやがった。
図書館の閲覧席でパラパラとめくる。こども向けのような装丁なのに、ルビがあまりなく表現も年少向けという訳ではないようだ。中高生むけの、哲学導入本なのだろうか。やり直し学習をしようとしている私に向いている。
はじめにの部分と目次を見て驚く。哲学というのはこんなにも多岐にわたった分野に関連する物なのかと興味が爆発した。
19・20歳の名ばかりの大人だった頃は、答えのあるものだけを求めていた。なぜ?と自分で考える楽しさよりも、正解と言われる答えを求めていたことに気づく。もし、疑問に感じたことを、いろんな人といろんな考えを共有して、議論する楽しさを知っていたならば、哲学を学ぶ楽しさを早くに知り得たのかもしれない。
この先掘り下げて学ぶ哲学を、ざっと読んで見つけるために借りることにした。
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新しいおもちゃを見つけた子供のように、浮かれていると、すぐそばに辻さんのエッセイを見つける。
興味のあるものは、難なく手に入るようにできているのだな、と最近よく思うようになった。
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